
こんにちは、たかひろです。

プリセプターになった看護師
「プリセプターになったけど、初めてで自信ないです。そもそもどう関わっていったらいいのかもわからないし・・・。プリセプターや新人指導って、どうすればいいの?」
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
・まずは新人看護師に声をかけましょう
・基本は「自分がされて嫌なことはしない」
この記事を書いている僕は、今年で看護師8年目になります。
過去にプリセプターを2回経験しました。
当初は僕も新人看護師の教育や関わり方について悩んでいました。
なぜなら教育の仕方を教わらないからです。
そのため、多くの看護師は「自分たちがされてきた」教育をします。その結果どうなるかというと、新人に対して感情的に怒ったり問いただしたりする人もいます。
結局心を病んで辞めてしまう人ばかり・・・
はたして正しい教育とは何か?
先輩の指導を横目に見ながら僕は疑問を持っていました。
ですが、アドラー心理学で有名な「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読むことで、新人看護師への教育方法を自分の中で落とし込むことができました。
こういった背景をもつ僕が、今回は上記2冊をもとに「新人看護師の指導」について話していきます。
この記事はあくまで僕の一意見ですけど、プリセプターや教育について悩んでいる方の参考になれば幸いです。
プリセプター必見!新人看護師の教育において大切なこと2つ

さっそく結論。
教育において大切なことは以下の2つです。
②決断させる機会を作る
順番に解説していきます。
相手を尊敬する
「尊敬とは、人間の姿をありのままに見て、その人が唯一無二の存在であることを知る能力のことである」
byエーリッヒ・フロム
ちなみに尊敬とはなんでしょう?
エーリッヒ・フロムはこう続けています。
「尊敬とは、その人が、その人らしく成長発展していけるよう、気づかう能力である」
僕たちは、教育!プリセプター!という言葉ばかりについ気を取られてしまいます。
けどその前に、目の前にいるのはひとりの人間であるということを忘れてはいけません。
具体的にどうすればいいか?
まずは、新人看護師がどんな人なのかを知ることでしょう。
・どうして看護師になったのか
・看護師としての強みはなんだろうか
・どうしてこの病院、この部署を選んだのか など
そして、「自分は指導者、相手は指導される側」と上下の関係で見るのではなく、「自分も相手も対等」という横の関係でいるための努力がたいせつです。
理由は、新人看護師との関係を上下関係として扱うと、指導者は新人看護師の自由と成長を阻害することになるから。
どういうことか?
⇒下に見ると相手を自分の支配下に置きたがる
⇒自分の思うような行動をしてくれないと新人を怒る
⇒新人看護師は先輩の視線や評価を気にする
⇒新人看護師は先輩に束縛される
⇒新人看護師の自由と成長を阻害する
上下の関係に尊敬は生まれません。
決断させる機会を作る
新人看護師には決断させる機会を作りましょう!
理由は、自ら決断させることで自立を促したり、考える力をつけさせることができるからです。
以下、「幸せになる勇気」から要約です。
をつけるでもなく、「それは自分で決めていいんだよ」と教えるべき。
それによって日々の行いを自分で決定するものだと教える。
決めるにあたっての必要な材料(知識、経験)を親や教育者は提供するべき
では、これを看護の現場に置き換えて考えてみましょう。
新人看護師が患者さんへのケアや自分の行動プランを相談してきた時に、指導者がやるべきことは「否定」でも「修正」でもありません。
新人看護師自身に決めさせることです。
でも、新人看護師は知識や経験がまだ少ないから、指導者が判断材料を与えて新人看護師に決めさせます。
そして、新人看護師が自分で決めてやっていることは基本的に見守り、必要なところだけを援助する。
この結果、やったことが失敗であったとしても
・新人看護師の自立を促せる
・新人看護師は、その経験を次回失敗しないための判断材料とすることができる

プリセプターになった看護師
「決断させる機会を作るなんて難しいよ。そもそも病棟が忙しすぎるし。
しかも、新人看護師と向き合うってどうすればいいの?」
まずは新人看護師に声をかけましょう【プリセプターは特に】

確かに現場は忙しいです。
指導者や現場に余裕がないと、新人看護師に決断させることは難しいです。
でも、新人看護師と向き合うことはだれでも意識ひとつ変えるだけでできます!!
まずはできることからやっていきましょう!
挨拶からでOK
まずは挨拶からでいいんです。
「おはよう」とか「お疲れ様」とか。
一言でもいいので積極的に声をかけにいくことがたいせつです。
そして、なにかしてもらったら「ありがとう」と素直に感謝の気持ちを伝えましょう。
「報告ありがとう」
それだけでもいいんです。
まずは、新人看護師に「自分の存在の意義」を自覚してもらいましょう。
人間は無視されたり存在意義を感じないことが一番つらいからです。
新人看護師の行動に期待しない
「期待」というと少し語弊がありますけど、ここでは「きっと〇〇してくれるだろう」と期待するのをやめる、ということです。
よくある先輩のグチで、新人看護師や2年目に向かって
「あの子全然動いてくれないんだけど」
「全然気がきかないんだけど」
と言っている様子をよく見かけます。
これは先輩が「他人に対して期待している」から発生する負の感情です。
そもそもですけど、他人がやってくれて当たり前ではないです。
そして、新人看護師はあなたの期待を満たすためにいるのではありません。
この考え方ができるだけでも、新人看護師と接するとき自分の心に余裕ができます。
頭ごなしに怒らない
頭ごなしに怒るのをやめましょう。
頭ごなしとは、「新人の意見を全く聞かない」ということです。
頭ごなしに起こってはいけない理由は2つあります。
②「やらない理由」が必ずあるから
②がたいせつです。
理由というものが必ず存在します。
先ほどの「あの子全然動いてくれないんだけど」とイライラしていた看護師を具体例にします。
この人が怒る前に、必ず確認しなければいけないことがあります。
⇒わかっている場合、しなかった理由があるのか?
⇒知らなかった場合は教える
もし、新人はわかってたのに、理由があってできなかった場合。
頭ごなしに怒られたら当然新人は嫌な思いをします。
なので、この「理由を確認する」というひと手間が現場では本当にたいせつです。
でも、これができていない人が残念ながら多いんですよ・・・。
もちろん、理由を確認するときは問い詰める聞き方はしないこともたいせつですよ。
今回の記事は終了です。
「教育」とか言われると難しいですけど基本はたったの1つ!
「自分がされて嫌なことは相手にしない」ということです。
そして、今回参考にした「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」の2冊。
すべての人にとって、「人生の必読書」です!
なぜなら
・人間は生きていく上で対人関係が欠かせないから
・人間の悩みのすべては対人関係から生まれるから
読んで損はない、むしろメリットしかないので、ぜひ読んでみることをおすすめします(^O^)
メルカリだともうちょっと安いです笑