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今すぐわかる!胸骨圧迫の正しい方法【ポイントは4つ】

胸骨圧迫のやり方に悩む看護師
「急変対応で胸骨圧迫(心臓マッサージ)がうまくできませんでした。どうやったらいいか教えてほしいです」

こういった疑問に答えていきます。


✔本記事の内容

・胸骨圧迫の正しい方法【ポイントは4つ】
・BLSは必ず受講しましょう

この記事を書いている僕は、今年で看護師8年目になります。


BLSプロバイダーの資格をもっており、現在はインストラクター取得に向けて活動中です。


まだインストラクターではありませんが、フォロー下でBLS受講者に胸骨圧迫を教えています。


こういった背景をもつ僕が、今回は「胸骨圧迫の正しい方法」というテーマで話していきます。


BLSの中でも胸骨圧迫に特化して話していくので、この記事を読むことで正しいやり方を知ることができますよ!



※注意点

この記事は個人が書いてあるものであり非公式です。

調べたうえでこの記事を書いておりますが、正確な知識・内容はBLSプロバイダーマニュアルやAHAガイドラインを参照してください。

この記事ではマニュアル外の言葉・内容が出てきますけども、一個人からのアドバイス程度に聞いて頂ければ幸いです。

では、いきましょう!!

胸骨圧迫の正しい方法【ポイントは4つ】

ポイントは以下の4つです。

①手の位置

②深さと胸郭の戻り

③テンポ

④中断時間は10秒以内

順番に解説していきます。


※「知っているけどうまく押せない!」というかたは、以下の記事も参考にしてみてください。
胸骨圧迫ができる!【コツは2つだけ】

手の位置

BLSプロバイダーマニュアルには以下のような記載があります。

「手のひらの付け根を、傷病者の胸部中央(胸骨の下半分)に置く」

引用元:BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン 2015準拠

胸骨圧迫のやり方に悩む看護師
「胸部中央、胸骨の下半分??」

ちょっと混乱しますよね。


これは図で覚えると理解しやすいです。

図の位置に手の付け根をおきます。


胸部全体としては中央部分だけど、胸骨としては下半分ということです。


おおよそ乳頭のあいだと覚えれば良いでしょう。


ちなみに、下すぎると剣状突起を押してしまい、臓器損傷を起こすのでNGです。

強く押す

BLSプロバイダーマニュアルには「少なくとも5cm」と記載されています。


6cm未満という表記もありますが、押し過ぎを気にすると逆に浅くなってしまいます。


なので「少なくとも5cm」これを覚えておいてください。

速く押す

「速く」とは1分間あたり100~120回です。

胸骨圧迫のやり方に悩む看護師
「速くって言っているのに、なんで120回以上はダメなの?」

120回以上がダメな理由、それは


速すぎると胸郭を完全に戻せない可能性があるからです

胸骨圧迫のやり方に悩む看護師
「胸郭を完全に戻せない」とはどういうことですか?

具体例でお話しましょう。


手のひらを1秒のうちに1回しっかりと開いて閉じてください。


簡単ですよね?


では次に1秒のうちに3回手のひらを開いて閉じてください。


おそらく、手の開きが不十分になると思います。


胸骨圧迫でもこれと同じことが起こります。


胸骨圧迫のテンポが速すぎると起こることは以下の2つ

①速く押すことを意識しすぎて胸郭の戻りが不十分になる

②疲労により傷病者の胸にもたれかかってしまう可能性がある

これらにより、胸郭の上がりが不十分になります。

胸骨圧迫のやり方に悩む看護師
「テンポが速すぎると胸郭の戻りが不十分になることはわかりました。でも、それのなにがいけないのかな?」

その内容について、プロバイダーマニュアルには次のように記載されています。

「胸郭を戻すことによって心臓に血液が流れ込むようになる。胸郭の戻りが
不十分な場合、圧迫間の心臓内に満たされる血液量、胸骨圧迫により
生み出される血流が減少する。胸骨圧迫と胸壁の戻り/弛緩の時間はほぼ
等しくする必要がある。」

引用元:BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン 2015準拠

簡単に言うと、胸郭をちゃんと戻さないと心臓内に血液が入ってこないし脳や全身に出せませんよ、ということです。


以上の理由から


・100-120回/分というテンポは必ず守る
・胸郭は必ずしっかり戻す



これらを意識しましょう!


講習会で参加者の様子を見ていると、胸郭の戻りが浅い人が多いです。

中断時間は10秒以内

中断時間を少なくすることの重要性について、プロバイダーマニュアルには次のように記載されています。

「胸骨圧迫を中断するごとに、心臓および脳への血流が大幅に減少する。
胸骨圧迫を再開する場合、心臓および脳への血流が中止前のレベルに増加
するまでに胸骨圧迫を複数回行う必要がある。そのため、胸骨圧迫を中断する
頻度が多く、中断時間が長いほど、心臓および脳への血流が少なくなる」

引用元:BLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン 2015準拠

要は、「中断が長いと、そのぶん脳と心臓が虚血にさらされる」


ということです。


では、どういうときに胸骨圧迫が中断されるか?


中断されるのは以下のケースが多いです。

・胸骨圧迫交代時

・1人で胸骨圧迫と換気を行うとき

・処置の合間

・パルスチェック

胸骨圧迫を中断したときは、必ず10秒を超えないようにしましょう。


処置の合間や、パルスチェックで10秒超えそうな時は勇気を持って「胸骨圧迫」再開していいですか?と声を出しましょう。

胸骨圧迫のやり方に悩む看護師
「胸骨圧迫のポイントはわかったわ!急変対応ができるようにするためにBLSは受けた方がいのかな?BLSってどこで受けられるんだろう・・・??」

BLS講習で胸骨圧迫の方法をマスターしよう

医療従事者であれば、必ずBLSは受講しましょう。


正直、医療従事者以外の人も知っておいたほうが絶対にいいです。

BLS受講の方法

受講するには以下の方法があります。

・院内研修
日本ACLS協会 
日本BLS協会 
日本循環器学会  など

どこで受けてもいいと思います。


受講の1番のデメリットは金額です。


初回講習はおよそ16000~18000円くらいかかるためかなり痛いです。


院内研修、または院外研修でも病院が研修費を立て替えてくれるのならそれが1番おすすめです。

コロナの影響で休止中

団体によって、開催していたり中止していたりと様々です。


受講する場合はあらかじめ各ホームページでチェックしましょう。


もともと1~2ヶ月先の研修も締め切られていたりするので、早めのチェックをおすすめします。

YOUTUBEや参考書でも勉強できます

参考書だけでも勉強になります。


でも、やっぱりこういうのは動画が1番理解しやすいですね。


☛【日本赤十字社】一次救命処置(BLS) ~心肺蘇生とAED~

ガイドラインをしっかり学びたいという方は、実際にBLS講習で使用するテキストを購入してみてもよいと思います。


ちなみに、今回参考にしたのはこの本です。


この本のメリットは5つ

・ガイドラインを学べる

・胸骨圧迫以外だけでなく、意識の確認・換気方法・2人でのCPRなども学べる

・BLSの手順やチャートがあるので、動き方を理解しやすい

・院内でも院外でも使える知識が詰まっている

・小児、乳児のBLSも学べる

デメリットは2つです。

・高い(3900円+税)

・この内容がすべてではない(臨床ではその場に応じて動き方が少し違ってきたりもする)

リンクを張っておくので、気になった方はこちらからどうぞ!

以上で今回の記事は終わりです。


胸骨圧迫をマスターして、より多くの人を救いましょう!


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