看護業務

体位変換が楽になる!?【ボディメカニクスは看護師に必須】

腰痛に悩む看護師
「体位変換がつらいです、、、患者さんが重い人ばかりだし腰も痛い。ボディメカニクスって聞いたことあるけど、実際にどうやるんだろう??」

このような疑問に答えます。


✔本記事の内容

・ボディメカニクスの8原則
・ボディメカニクスを実際にどう使うか

この記事を書いている僕は、看護師8年目になります。


4年間脳外科に所属し、毎日10回以上患者さんの体位変換をしてきました。


今はICUで重症であったり体重100キロ越えの患者さんを体位変換しています。


僕は過去に腰を2回痛めたことがあります。
ボディメカニクスを知っていたつもりでも、何気ないときに腰に悪い動きをして少しずつ疲労が蓄積していました。



こういった背景を持つ僕が、今回は「ボディメカニクスを用いた患者さんの介助」というテーマで話していきます。


この記事を読むことで、ボディメカニクスを実際にどのように使うか、ということがわかります。

ボディメカニクスの8原則

以下がボディメカニクスの8原則です。

①支持基底面を広くする
②重心を低くする
③押さずに引く
④からだを捻らない
⑤患者の重心をできるだけ自分の重心に近づける
⑥てこや回転の原理を活用する
⑦身体を小さくまとめる
⑧大きな筋群を使う

これらに関してはググればすぐに出てくるので、さくっと話していきます。


ちなみに、以下のサイトに詳しく書いてあります。


画像付きなのでイメージもわきやすいです。


リンクを張っておくので参考にしてください。
ボディメカニクスを知ろう!~腰への負担が軽くなる介助のテクニック~

支持基底面を広くする

支持基底面とは、足と床の接地面積です。
足を大きく広げて、支持基底面をひろくとります。

重心を低くする

腰を低く落として、体を安定させます。


スクワットのような姿勢ですね!

押さずに引く

引く方が少ない力で患者さんを動かすことができます。

からだをねじらない

患者さんを抱えたままからだをねじると、体がぐらつき腰に負担がかかります。


腕や上半身で患者さんを移動するのではなく、下半身の移動で患者さんを動かすイメージです。

患者さんに近づく

患者さんの重心をできるだけ自分の重心に近づけましょう。

てこや回転の原理を活用する

患者さんを臥位から端座位にするときに使います。


患者さんの腰を支点にし起こすことで、少ない力で端座位にすることができます。

からだを小さくまとめる

患者さんのからだを小さくまとめて、接地面積を少なくします。

大きな筋群を使う

腕の力ではなく、足の筋肉をつかいます。

ボディメカニクスを看護に用いよう

では、実際にボディメカニクスをどう使っていくか。


シーン別に話していきます。

体位変換

手順①:ベッドを腰の高さまであげましょう

低すぎると前傾姿勢になり腰がつらいです。


高すぎても足の力が伝わらず、腕だけで患者さんを持ち上げることになり腕も腰もつらいです。


適切な高さにすることで、足の力が入りやすくなります【大きな筋群を使う】

手順②:患者さんに近づく

お腹がベッドにくっつくまで近づきます【重心を近づける】


腕は患者さんの体の下に入れます。


この時に、腕をがっつり奥まで入れることがポイントです。


腕の入りが浅いと、自分の重心が患者さんに近づかないし、腕だけで持ち上げることになります。

手順③:足を広げて重心を落とします。

スクワットの姿勢に入ります。


ここでしっかり腰を落として膝を曲げておかないと、患者さんを持ち上げる時に力が十分に伝わりません。


もちろん、足はしっかり広げて自分の支持基底面を広くとりましょう!

手順④:患者さんを移動する

パートナーと息を合わせて患者さんを持ち上げます。


患者さんを体位変換するとき、ベッドのどちらかに寄せますが、患者さんを引く側と押す側で役割が違います。


患者さんを引く側:引く方が力が入るのでしっかり引きます。ですが、腕と腰で引いてしまうと背中に負担が大きいので、足の力で後方に引きます。


患者さんを押す側:押す側と表記してしまいましたけど、押してはダメです。理由は、押すのは力が必要で腰も痛くなるから。押す側は患者さんを軽く持ち上げるだけにします。


※患者さんを上方に移動する場合


持ち上げる瞬間は腕に力はいれず、足で踏ん張ります。


腕は患者さんがずれないように持つだけです。


そして、上半身をねじるのではなく、下半身ごとベッド上方に移動させることにより患者さんを移動させます。


別の表現をすると、下半身の水平移動のみで動かします。

端座位にする

手順①:患者さんを側臥位にする

まずは患者さんの膝を曲げ、手を体の上に乗せます【からだの接地面積を小さくする】


次に患者さんの膝を手前に引きます。


それにより上体がねじれ、回転力で上半身もついてきます。

手順②:端座位にする

側臥位にした状態で、患者さんの両足をベッドから下ろします。


患者さんの腰を支点にしてもちあげます【テコの原理】


持ち上げる時は、自分のからだをできる限り患者さんの上半身に近づけます。


このときも、足は広げて腰はかがめないようにします。


腕で持ち上げず、足を踏ん張ることにより下半身の移動で持ち上げます。


手は基本的に患者さんに添えるだけです。

車椅子移乗

端座位になった状態からの説明とします。


まずは、車椅子を限界まで近づけておきましょう。

手順②起立姿勢をつくる

患者さんに近づき足を広げ腰を落とします【重心を近づける】【支持基底面を広くとる】


イメージとしては、胸と腹がくっつくくらい患者さんに抱きつく感じです。


片手で患者さんのズボン、片手で患者さんの背中をもちます。

手順③起立する

ポイントは、起立と移乗を分けることです!


起立と移乗を一緒にすると、「はやく乗せないと」という思いから力づくになったり、自身の大勢が不安定になります。


そうすると事故にもつながるのでかなり危険です。
(1人での移乗が厳しい時は無理せず応援を呼びましょう)


起立するときは腕で持ち上げるのでなく、足を踏ん張ることにより持ち上げましょう。

手順④:移乗する

移乗するときには、上半身は絶対にねじったりかがめたりせず、下半身の移動だけで行います。


患者さんを座らせる時も、前傾姿勢になるのではなく、腰を落とすようにします。

以上で今回の記事は終了です。


看護師の仕事は重労働なので、腰は本当にたいせつです。


痛めると仕事だけでなく、精神的にも影響が出ます。


若いうちはついつい力と勢いでやってしまいますが、やり方を見直して腰をいたわっていきましょうね。

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