

・看護師になって半年経ったけど、果たして成長しているのかしら。
・いまだに先輩に毎日注意されています。全然成長しなくて悩んでいます。
・今のままで本当に成長できるのかわかりません。
こういった悩みに答えていきます。
✔本記事の内容
・新人看護師がなにより学ぶべきことは「責任感」
この記事を書いている僕は今年で看護師8年目です。
僕も新人看護師のころは、自分の仕事のできなささに毎日悩んでいました(今も失敗だらけです)。
当時は悩みながらも自分なりに試行錯誤を繰り返していきました。
そして、8年過ごす中で多くの新人看護師も見てきました。
その中には成長速度がはやい人もいれば、いまいちな人もいる・・・。
自分の主観ではあるけれど、「成長しない新人看護師の特徴5つ」を話してきます
【あなたは大丈夫?】成長しない新人看護師の特徴5つ

以下が成長しない新人看護師の特徴5つです。
②「でも」「だって」を使う
③「わかりません」「初めてです」と言えない
④反省と改善ができない
⑤業務を終わらせることばかりを考えている
順番に話していきます。
ちなみに、「勉強しない」新人看護師も成長しません。
けど、当たり前すぎるので今回は入れていません。
挨拶できない
挨拶できない人は成長できません
理由は、挨拶はコミュニケーションの基本だから。
よく言われていることですけど、挨拶は信頼関係構築のための第一歩であり、相手の存在を認めることになるんです。
挨拶された側は嬉しいですし、挨拶できる人は患者さんからも先輩からもよく思われやすいです。
「先輩からよく思われる」というと先輩に媚びるの?と思われるかもしれませんがそうではありません。
なぜなら、看護師はチームワークだから。
仕事をお願いするときもお願いされる時もある。
人になにかをお願いするときに普段からしっかり挨拶をし、最低限の関係を築けていれば円滑に進みます。
普段働いていて、笑顔で挨拶できる後輩や新人看護師は可愛がられているなあと印象があります。
「でも」「だって」を使う
「でも」「だって」を使う人は成長できません。
「でも」は否定、「だって」は言い訳。これらは自分を守る発言だからです。
先輩に注意された時に否定や言い訳をしていると自分の過ちに気づくことができないんですよ。
過ちに気づけないと、ずっと過ちを繰り返し続ける。
しかも成長できないだけではなく、先輩にも悪い印象を与えます。
あいつに言っても言い訳ばかりだから言っても無駄ね。もうどうでもいいわ。

と簡単に見捨てられます。
もっとひどいと陰湿ないじめをする上司もいます。
ここまでいくと上司も悪いです。
けど「新人看護師」という立場上、経験値も戦闘力もゼロな状態ですから、上司の注意・指導・アドバイスとは真意に向き合
うべきです。
言われるのは精神的につらいけど、「これでまたレベルアップ
できた!」と心の中で喜びましょう。
なので、先輩に注意・指導されたときは、一度相手の主張を飲み込む。自分が言いたい主張があってもまずは飲み込む。まずはこれ。
そして、相手がなにを主張したいのか、なぜ主張しているのかを考える。この「なぜ?」が大切です。
先輩目線での「なぜ」は自分はまだ気づくことができないことだからです。
それを踏まえ、自分はこうしたけどなぜ怒られたのか、なにがだめだったのか、じゃあどうすればいいのかを考えます。
それでも納得いかなければ始めて先輩に自分の意見を主張しに行きます。
ですけど、これはあくまでも「聞きに行く」姿勢です。

先ほど言われたことに対して、自分は〇〇だとおもってそうしたのですが、なぜダメだったのでしょうか?
間違っても喧嘩腰で行ってはいけませんよ!
喧嘩腰で来られても、相手からしたらいい気分ではありませんからね。
人間頼られたら応えたくなるものです。
「教えてください」という姿勢で主張していけば、嫌な顔をする人はあまりいないと思います。
「わかりません」「初めてです」と言えない
これができない新人看護師は致命的です。
なぜなら、事故を起こす可能性が高いから。
「わからないこと」をわからないまま、「初めてやること」なのに1人でやってしまう。
これらは本当に危険。
最悪、患者さんに悪影響を与えてしまうことがあります。
患者さんの安全を守るべき看護師が、いい加減なことをして患者さんに害を与えてしまうのはあってはならないことです。
ただ、これらが言えない人は「先輩が怖くて言いにくい」「できない人と思われるのが嫌」という理由で言わない人もいます。
だめです。
かならず先輩には言いましょう。
「初めて」や「わからない」ことは悪いことではありません。
これを機にできるようにすればいいだけ。
悪いのはわからないままやってしまうその精神です。
もちろん、言いにくい環境だったらその部署全体が悪い。
それは部署の問題です。
けど、伝えるべきことはしっかり言わないと、被害を受けるのは患者さんです。
自分を守るのはやめましょう。
反省と改善ができない
反省と改善ができない人は、単純に成長しません。
2つ目と少し内容は似ています。
否定や言い訳をしている人も、自分の行動の振り返りができないので、改善につながりません。
そしてもうひとつ。
反省はするけど、改善策としての行動がまったくできていない人も成長しません。
失敗したなと思ったら、なぜ失敗したか、じゃあ次はどうすればいいか。
これらをセットで考えて行動に移せないと成長しません。
先輩に言われたからするのではなく、日々仕事をしていて自ら
考え行動に移すことがたいせつ。
新人看護師は毎日失敗があるので、これができていれば、毎日1つずつ成長していきます。
この積み重ねがたいせつです。
業務を終わらせることばかりを考えている
業務を終わらせることばかりを考えていてはだめです。
なぜなら、1番大切なことは、業務よりも患者さんの観察と対応だからです。
ひとつ誤解のないように言っておくと、業務を早く終わらせることが悪い、ということではありません。
業務を時間内に終わらせる能力も非常にたいせつ。
けど、こればかりにとらわれていて、患者さんの観察がおろそかになったり、ケアがおろそかになったりしてはいけない、ということです。
と言っている僕も新人のころは業務を早く終わらせることが目標になっていました。
時間通りに終わらせて帰宅する先輩がかっこよかったんですよ・・。
でも、新人がそれを真似しようとすると失敗します。
僕の場合は、患者さんの変化に気づけず医師への報告が遅れるという始末・・・。
そういう致命的な失敗をして、「患者さんをおいてけぼりしてしまっている」自分に気づくことができました。
新人看護師がなにより学ぶべきことは「責任感」

成長しない看護師にならないためにはどうすればいいか?
それは「責任感」を持つこと。
新人看護師の1年の間に仕事や対人関係に責任をもつことを学びましょう。
自分の言動に責任を持つ
繰り返しになりますが、1年目は責任感を学ぶ年だと思っています。
理由は看護師は命を扱う職業だからです。
たった1つの過ちで患者さんを殺してしまう可能性もあります。
加えて、人は信用を簡単に失います。
そうならないためにも以下のことはかならず行いましょう。
・マニュアルを遵守する
・自分のやった行動に対してこまめに確認をする癖をつける
・嘘をつかない
・患者さんとの約束は守る
嘘をつかない、とか患者さんとの約束は守るとかは、看護師としての前に人として当たり前です。
「こんなこと?」と思うかもしれないけど、いざ業務を行うとなると、自分を守るために平気で嘘をつく人は結構います。
「怒られたくない」という気持ちが出てしまうんです。
もちろん、周りはなんとなく気づいているし、そういう人は信頼されません。
患者さんとの約束やお願いされたことも平気で何回も忘れてたら、患者さんからも信用されません。
責任感のある人は成長する
責任感のある新人看護師ほど成長します。
なぜなら、自分に正直だから。
自分に正直な人は、過ちを素直に認めることができます。
わからないこと、初めて行うことも素直に言えるので、先輩からも守ってもらえます。
結果的に、事故を起こすリスクが低くなるんです。
今回の記事は終了です。
自分の行うことすべてが患者さんに影響を与える、ということをよく認識することが大切です。
清拭1つにしても患者さんへの侵襲は大きいんです。
いい加減なことをして被害を被るのは患者さん、怖い目を見るのは自分です。
けど責任感を持っていたとしても事故や過ちを起こします。
失敗したときには自分のなかで分析をし次に活かしましょう。