「看護師国家試験って無駄じゃない?」
そう思う人も多いでしょう。
なぜなら、暗記したことがほとんど現場では役に立つかわからないからです。
実際に僕も看護師として働いてから思いました。
「国試なんて全然意味ないじゃん!」って(笑)
ですが、そんな国試にも唯一現場で役に立っていることがあります。
それは解剖生理や薬学です。
看護師国家試験の勉強法【暗記よりも”考える”】
解剖生理の知識なんて入職して数日でソッコー使います。
うちの病棟だと脳卒中メインの病棟なので
神経学的所見の観察だったり、バイタルサインのアセスメントだったり。
他にも採血データをみて症状と原因や看護の内容を考えます。
ここでタイトルの内容ですが、国試の勉強、特に解剖生理を勉強するときは暗記ではなく考えて覚えたほうがいいと思っています。
身体の中をイメージする??
例えば患者さんが「脱水」になったとして、暗記した症状を思い出して患者さんの観察をするのか、脱水という状態をイメージして観察するのか。
正直、暗記も間違いではないと思います。
ですが、この2つには大きな差があります。
その差とは、患者さんの変化に気づけるかどうかです。
暗記だと患者さんにほかの変化が起こった場合に気づけない、または対応できないかもしれません。
超単純な例ですが、脱水の患者さんをリハビリで起こそうとしたときに「どういう予測ができますか?」ということです。
たぶんこれは脱水という身体のなかをイメージできていないとわからないでしょう。
起こして血圧が下がったときにそれがなぜなのかもわからないかもしれません。
他の刺激や介入があったときに患者さんの身体に起こる反応。
これを予測しなければなりません。
そしてこの予測をするには症状や病態の暗記では追いつきません。
何度も言いますけど、身体のなかを「イメージ」しなければなりません。
(イメージという言葉は抽象的過ぎて嫌いですが・・・(笑))
患者さんの心臓の動き、肺の動き、血液の流れ。
これらを意識して考える必要があります。
と、こんなこと言っていますが僕もまだまだ不十分です・・・。
自分が学生ならどう勉強するか
これまでを踏まえて、自分ならどう勉強するのかについて考えていきます。
結論、「症状までの過程を覚える」です。
結局暗記じゃん!!って突っ込んだあなた。
その通りです。汗
ただ違うのは、結果だけを暗記するのか、過程も暗記するのか、ということです。
考えて覚えろって言ったって、最初はなにをどう考えるのかもわからないと思います。
なので、参考書、特に関連図(症状別関連図、疾患別関連図)をフル活用して過程を読んで理解します。
そのあとは結果までの流れを自分で考えてたどり着けるようになるまで何度も頭の中で考えたり独り言を言います。
結論、症状なんて覚えなくてもいいんです。
過程を考えられることで自然と答えにたどり着くことができます。
一見遠回りのような覚え方ですが、この「考える」、「過程を覚える」ことが臨床でも役に立つと思います。
本日はここらへんで!