2年目看護師
「看護師2年目になったけど、いままでとはどう違うの?
2年目はなにを意識して働けばいいの? 2年目の目標ってなんだろう? ひとり立ちになって不安・・・」
こういった疑問に答えていこうと思います。
本記事の内容
・2年目としての目標を達成するためのアクションプラン
僕自身、看護師2年目というものを経験し、その中で多くの失敗や学びがありました。
また、7年経験した中で、約20人ほどの2年目看護師をみてきました。
なので、これからお話しすることはある程度信頼性があるのでは、と思っております。
この記事を読むことによって、2年目看護師が求められる能力や、どのように行動したら良いかがわかります。
冒頭のような悩みのある方は、ぜひこの記事を参考にしてください。
看護師2年目の目標とはなにか?【項目別まとめ】
2年目の看護師の目標を5つ挙げていきます。
より重症な患者さんを看護する
みなさんは1年間の業務を通して、基礎(業務、病態・看護の勉強など)を経験してきました。
そのため、今までより重症の患者さんを任されるようになります。
新たに機器や薬、病態について勉強する機会もでてきますし、緊張感や責任も大きくなると思います。
周囲をみて行動する
1年目の時は自分のことで精一杯だったと思います。
ですが、これからは徐々にチーム全体の動きをみて、サポートが必要な時に積極的に声をかけにいく必要があります。
学年が上がるにつれて、部署をまとめる能力が求められるからです。
また、1年生から見ても声をかけやすい存在のため、ときにはフォローも必要になってくると思います。
周囲を気にする機会が多くなる分、多重課題が増えるので、業務の抜けや報告漏れ、インシデントに注意する必要があります。
優先順位の付け方も常に考えなければなりません。
未習得技術や業務を経験する
1年経っても未経験なことはわりとあるものです。
2年目になると先輩の目は離れますし、未習得技術に関しても先輩の関心は薄れてきます。
すでに述べたように、2年目の看護師は、重症患者を受け持つ機会が増えてくるので、突然の処置介助につくことも増えてきます。
そのときに未経験技術があると、人員の調整が必要であったり、自身が不安になるなどのデメリットが発生します。
未経験の処置や技術はなるべくはやめに経験しておくと良いと思います。
先輩の目が離れても、適切なタイミングで報告・連絡・相談(ホウレンソウ)する
繰り返しになりますが、2年目になると基本的に先輩の目は離れます。
助けが必要な時があっても、自分からお願いしないと先輩もすぐには来てくれません。
よって、患者さんになにかあった場合には、自分から患者さんの情報をホウレンソウしていく必要があります。
新人の教育を通して、自身の知識・技術を再確認する
みなさんもそうであったように、新人にとって、2年目の看護師はかなり声をかけやすい存在です。
新人の頃の気持ちもまだわりと残っている時期です。
こういった理由から、新人のシャドーイングを担当したり、プリセプターを任されたりすることもあります。
2年目の看護師が求められる内容を5つ紹介しました。
このあとは、この内容を達成するためのアクションプランについて4つ紹介したいと思います!!
看護師2年目を乗り越えるための目標達成プラン!!
未習得技術を1つでも多く経験する
1年目のときに使用したチェックリストがおそらくあると思います。
まさか捨ててはいないですよね?!(゜д゜)
その中で、自分はまだなにを経験していないのか?
未経験項目をピックアップしておきます!
そして、その未経験項目をあらかじめ部署全体や元プリセプターに言っておきます!
理由は以下の2つです。
(こっちから提示していく)
・処置というのは突然始まる。その時に先輩がすぐに人員を調整できるようにするため
2年目看護師
「でも、先輩たちへの共有はどうしたらいいの?
それに、処置介助につきたいけど自分の患者さんじゃないときはどうしたらいい?」
僕の部署では、2年目の未習得技術のリストをナースステーションの机に置いていました。
そこに置くことによって、2年目の未習得技術を共有しやすくなり、さらにスタッフの調整もしやすくなりました。
あらかじめ、前日から処置をやることがわかっていれば、その患者さんを担当にしてくれますし、急遽他の患者さんが処置を行うことになってもある程度調整してくれました。
2年目看護師の育成が十分でない施設であれば、元プリセプターや主任に、未習得技術に関して経験したいがどうしたらよいか、について相談すると良いかもしれません。
報告すべき内容と、適切な報告のタイミングを学ぶ
すでに述べたように、2年目看護師は先輩の目が離れるため、何かあれば自分から報告をしにいかなければなりません。
いわゆるひとり立ちですね。
2年目看護師
「でも、どういうときに報告したらいいの?どうやって報告したらいいの?ただでさえ声かけにくいのに・・・」
報告の仕方やタイミングについては、最初はみんなわかりません。
何度も失敗をしたり、先輩から突っ込まれたりして徐々に知識・経験が増え良い報告ができるようになってきます。
とはいえこれだけだと解決策にならないので、続きをお話します。
報告のタイミングにはルーチンの報告と非ルーチンの報告があります。
ルーチンの報告
・in-outバランスをしめたあと
・ラウンド後なにかあれば
・休憩前
一方で
・急変とまではいかないけど、状態変化時
・患者、家族からのクレーム対応時
・注射、内服など指示がおかしいとき
などでしょうか。
あくまでもこれらは一例ですが。
報告方法は「SBAR」を用いて結論から述べましょう!
新人に教えるうえで、自分が行っていることの根拠を再確認する
あなたは1年やってきた業務の根拠を考えていますか?
無意識でなんとなくやっていませんか?
新人に指導をするとき、自分が教えていることは本当に正しいのか、どういう根拠なのかをきちんと再確認しましょう!
理由は言うまでもないですが
・教える上で、根拠が大切であるから
業務の流れや、やることひとつひとつにしても「なんで?」「どうしてそうなのか?」を自問自答しながら行います。
指導していてわからなければ、なんとなくにして進むのではなく、部署のマニュアルや参考書を都度確認するべきだと思います。
その場で調べる時間がなければあとで調べて必ず新人にフィードバックします。
2年目なのでわからないことがあって当然です。
わからないのは悪いことではありません!
悪いのは、わからないことやあいまいなことをそのまま教えてしまうことです!!
注意ですね(^O^)
わからないことを「わかりません」という勇気をもつ!!
これは2年目に限らず、看護師にとっては必須能力です。
先輩や医者になにか聞かれてわからないとき
疑問に思うことがあるけどわからないとき・・・
「わかりません!!」
と言える勇気を持ちましょう!
2年目看護師
「わからないことを先輩に聞いても『え?そんなこともわからないの?』って言われるかもしれない。そんなの嫌だし辛いし、恥ずかしいよ」
そうですよね・・・。
2年目になると、やったことないことやわからないことを言いにくくなります。
気持ちは本当にわかります。
僕もそうでした。
でもそれが患者さんに関わる内容にも関わらず、あいまいに返事した場合・・・
被害を被るのは患者さんですよね??Σ(゚д゚lll)
やはりそれはまずいので・・・。
先ほどの話しとかぶりますが、わからないことが悪いのでは決してありません!
(もちろん知識不足や観察漏れでわからないのは反省!)
一番悪いのはわからないことを放っておくことです。
患者さんのためにも自分のためにも、わからなければ正直に「わかりません」と言いましょう!
この「わかりません」という言葉は、看護師年数が経てば経つほど言えなくなります。
残念ですが、プライドが邪魔して頑固になってしまうんですよ・・・・
「聞くは一時の恥、聞かぬは末代の恥」
僕もわからないことはできる限り「すみません、わからないのですが・・・」と言っています。
ICU入りたての時、先輩看護師に「専従PT(理学療法士)の専従ってなんですか?」
と聞いたときに少し引かれましたが、それでいいんです!笑
あと最後に余談ですが、わからないことがあって先輩に聞いたときに
「そんなこともわからないの!?
1年間なにやってたのよ!!」
なんて言ってくる人、意外といますよね?
これ、人としてNGです。
その発言でなにか問題解決になりますか?
それに、「そんなこと」ってものすごく自己中心的な解釈です。
これを言われた若手看護師は相当なダメージを受けます・・・。
こういう発言は基本スルーで大丈夫です。
あなたは悪くありません。これを機に学べば良いだけです。
そういうパワハラを頻繁にするスタッフがいたら師長やメンターに相談しましょう(^O^)
以上で今回の記事は終了です。
少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
では。