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看護業務

インシデントの対策例【事故内容別4選】

こんにちは、たかひろです!

インシデントの対策に悩む看護師
「インシデントの対策例が思いつきません」
「先輩たちはどういう対策を立ててきたのかな?」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

インシデントの対策例【事故内容別4選】
インシデントの対策で大事なのは根本的な原因の追求です

この記事を書いている僕は、看護師8年目になります。
他記事でも話していますが、今まで多数のインシデントと2件のアクシデントを経験してきました。
その度に解決策を立て、同じ過ちを繰り返さないように行動しています。


こういった背景を持つ僕が、今回はインシデント対策の具体例について話していきます。
あるあるな事故内容とわりとオーソドックスな対策例を紹介します。なので、インシデントの対策を考えることが慣れていない方にとって参考になると思います。

 

インシデントの対策例【事故内容別4選】

 

以下の事故内容を例に挙げます。

①転倒転落
②点滴ルート自己抜去(末梢ルート、CV)
③内服投与ミス(投与忘れ、過剰投与など)
④点滴投与ミス

転倒転落

多いシチュエーションは以下です。

シチュエーション

・眠剤を内服した患者さんが、夜間トイレのために歩行し転倒
・車椅子への移乗介助で転倒
・ベッドサイドに座っていたが、ずり落ちて臀部打撲
・尿意を我慢できずにベッドから転落
・せん妄状態の患者さんがベッドの下に落ちていた

 

以下が対策例です。

対策例

・眠剤を使用した患者さんの把握
・眠剤を使用した患者さんが夜間、または早朝に離床するときは転倒リスクを考慮に入れ、付き添いや車椅子を検討
・ベッドの高さを常に低くしておく。
・不要なエアマットが入っていれば撤去
・尿意を我慢できない可能性のある患者さんには、ベッドサイドに尿瓶を準備をしておく
・早めにナースコールを押すよう説明
・せん妄リスクのある患者さんはベッドを処置室へ移動したり、片方の壁に寄せる(通称「壁ドン」)
・離床センサーがあれば使用
・せん妄かも?と疑う

 

点滴ルート自己抜去(末梢ルート、CVなど)

認知症やせん妄患者さんに多いです。
以下が対策例です。

対策例

・不要なルートは抜去する(または医師に抜去依頼)
・患者さんの視野にルートが入らないようにする。
・刺入部が見ないようにするために包帯など巻いておく
・ルートを袖の中から通す
・ルートをテープで寝衣に固定する

 

内服投与ミス(投与忘れ、過剰投与など)

基本的には指示の確認ミスが多いと思います。
以下が対策例です。

対策例

・必ず指示簿を確認
・必ず残数チェックをする
・6Rの徹底
・薬杯に飲み忘れがないか必ず確認

 

点滴投与ミス

ユニットでは輸液ポンプを使用することが多いですが、病棟では持続の点滴を手動で合わせることが多いです。
そのため、病棟では点滴がはやく終わってしまったり、逆に時間がかかりすぎてしまうケースがあります。
以下が対策例です。

対策例

・定期的に点滴残量や速度が合っているか、刺入部が問題ないかを確認する。
・点滴の速度調整を行うときは、患者さんの腕を必ず完全に伸ばし、クレンメを全開にしてから合わせるようにする。
・協力が得られる患者さんには、点滴がはやく落ちている可能性があるときには伝えてもらうように依頼する
(もちろん、看護師が定期的に確認することを必ず伝えた上で)

 

インシデントの対策で大事なことは根本的な原因の追究 

 

対策例はいくらでもあります。ですが一番大切なのは、インシデントが発生した根本的な原因の追求です。
そして、原因に合った対応策の実行です。


理由としては単純です。

・根本的な原因を分かっていないと改善につながらない
・原因に合った解決策がないと同じあやまちをする

自分がなぜそうしたか?しなかったか?

自分の行動を「なぜ?」と追求しましょう。


理由は、自分の心と「ゆっくりふかーく」話しをしていかないと、根本的な原因は見つかりにくいからです。

「なんでマニュアル通りに行動しなかったんだろう」
「なんであのときに’大丈夫だろう’と思ったのだろう」

ちょっとした怠慢や思い込みである可能性はわりとあります。
思い込みをしている瞬間に「あ、自分は今思い込みをしている!」と気づくことは難しいです。

PDCAをまわそう

根本的な原因が分かれば、あとはそれに合った解決策を立てるだけです。
そして、解決策を立てたら立てっぱなしではなく、必ずPDCAを回すことが重要。
自身の立てた解決策を実行・評価し、必要ならさらに改善案を立ててください。



インシデントの振り返り方法についてはこの記事を参考にしてください。
インシデントの振り返り方法【主に2つです】

というわけで、今回の記事は終了となります。
解決策はたくさんありますが、患者さんひとりひとりに合った解決策を意識することも忘れずに!
それができれば、インシデントへの対策能力がより高まると思います!


では!

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