こんにちは、たかひろです!
夜勤が始まる看護師
「夜勤は情報収集が必要な患者さんの人数が多くて大変です。情報収集のコツはありますか?」
こういった疑問に答えます。
✔本記事の内容
・情報収集を楽にするコツは他看護師の患者さんにも興味を持つこと
この記事を書いている僕は看護師8年目であり、一般病棟・ICUでの夜勤経験があります(現在はICUで月に7~9回夜勤をしています)。
僕も新人看護師時代は夜勤の情報収集に苦労しました。だれのなにをどれくらい情報収集すれば良いのか分からず、迷っているうちにタイムオーバーなんてことはよくありました。
しかし、今では最低限必要な情報を短時間で取ることができるようになりました。
こういった背景を持つ僕が、今回の記事で「夜勤での情報収集のコツ」を話していきます。
※ここでいう「情報収集のコツ」とは、「患者さんの必要な情報を速く的確にとること」と定義しておきます。
夜勤の情報収集で悩んでいる方にとって参考になると思います。
夜勤が始まる看護師さんへ【情報収集のコツとは】
結論を述べます。情報収集のコツは以下の2つです。
②受け持ち以外の患者さんは広く浅く【要点重視】
順番に解説していきます。
普段の情報に加え、前日の夜間の様子を必ず確認
夜勤の情報収集では、患者さんの前日の夜間の様子を必ず確認しておくことが大切です。
理由は、せん妄や眠剤を使用している患者さんを把握するためです。
夜勤が始まる看護師
「どうして把握しておく必要があるの?」
理由は以下になります。
②夜間はスタッフが少なく、気づきにくいから
順番に話していきます。
転倒・離棟のリスクが高い
夜間せん妄がある患者さんでは、日中は特に問題なく過ごしていても、夜間になると徘徊したり、ルート類の自己抜去をする可能性があります。
眠剤を使用している患者さんでは、もともとADL自立でも眠剤の影響によるふらつきで転倒リスクも出てきます。
夜間はスタッフが少なく、気づきにくい
夜間は看護師が少なく、他職種もいません。リスクを発見する人の目が明らかに少ないです。減った人の目を補うために、ラウンド回数を増やす必要があり、リスクのある患者さんはピックアップしておかないといけません。
夜勤が始まる看護師
「なるほど!事故を防ぐという観点からも、前日の夜間の様子を参考にすることは大切なんだね!」
もちろん、「昨日は大丈夫だったけど、今日はなんだかそわそわしている」という患者さんもいるので、他の患者さんの観察も怠らずに!
受け持ち以外の患者さんは広く浅く【要点重視】
受け持ち以外の患者さんの情報は、「広く浅く」取りましょう!
理由は2つあります。
②他スタッフが休憩中に自分が困らないようにするため
これも順番に話していきます。
情報収集の時間は限られている
病棟に30人の患者さんがいたとして、1人に3分かけていたら90分かかります。そんな時間はありません。
まずは受け持ち患者さんの情報収集に集中し、受け持ち以外の患者さんはざっくりでいいです。
そもそも、受け持ち以外の患者さんの情報は、全員分とる必要はありません。転院・他院前など、本当に安定している患者さんの情報は正直とらなくても良いと思います。そういった患者さんは、状態が悪化する可能性が他の患者さんに比べて低いです。必要になったら取れば良いです。
効率よく情報をとるためにも、時間配分を忘れずに!
他スタッフが休憩中に自分が困らないようにする
夜勤中は仮眠休憩があり、その間は他スタッフの患者さんを任されることになります(もちろん責任も)。
必要最低限の申し送りはされますが、それだけを頼るのは危険です。患者さんの対応をするときに困るのは自分です。
それを防ぐためにも患者さんの情報はざっくりと知っておいたほうが良いですね!
夜勤が始まる看護師
「具体的に、受け持ち以外の患者さんの情報はなにをとればいいの?」
僕は主に以下の情報しかとっていません。
・病状は回復傾向か悪化傾向か
・状態が悪い患者さんがいればどこまで蘇生処置をするのか
・動ける患者さんはADLと夜間の状況
そして、情報を取り始める前にさっと病棟を一周して、状態の悪そうな患者さんから情報収集します。
夜勤が始まる看護師
「そうは言っても、それだけでも情報収集に時間かかるよ。今でさえ時間が足りないのに・・・。情報収集のために早く病棟に来るのも嫌だよ・・・。もっと楽に速く情報収集するコツはないの?」
情報収集を楽にするコツは他看護師の患者さんにも興味を持つこと
他の患者さんにも常に興味を持つようにしましょう!!
理由は以下の2つです。
②ざっくりと様子を知っておくことで、情報収集をした時に病状をイメージしやすいから
順番に解説していきます。
勤務前だけが情報収集ではない
「勤務前のカルテと向き合っている時間」を情報収集と捉えがちです。しかし、決してそうではありません。
情報は「普段の業務から」も取ることができます。
たとえば、他の患者さんの体位変換に一緒に入ったり、ナースコールの対応をしたり、モニターを見たり。
他の患者さんを普段から見たり触れたり聞いたりすることで
「この患者さんはこんな感じの人か」
となんとなく情報として捉えることができます。
情報収集とは業務中からも行うものです。
ざっくりと様子を知っておくことで、情報収集をした時に病状をイメージしやすい
初めて受け持つ患者さんの情報を取るときに、「なんとなく知っている」と「まったく知らない」とでは情報収集に差が出ます。
なんとなく知っていれば、患者さんの全体像を思い浮かべることができるので、カルテで見た文字やデータ、画像所見と患者さんの全体像がつながりやすいです。
これができれば、情報収集のスピードも速くなるし、状態の理解もよりできるようになります!
以上で今回の記事は終了です。
あとは回数を重ねていけば自然とできるようになると思いますよ!
情報という武器を持ち、安心した夜勤をお過ごし下さい(^O^)
では!