この記事の内容
・成長しない看護師の特徴5つ
・新人看護師が学ぶことは「責任感」
記事の信頼性
・大学病院勤務の中堅看護師(10年とちょっと)
・毎年、4~8人程度の自部署新人看護師をみている
新人看護師のみなさん、毎日お疲れ様です。
僕も新人のころは、仕事のできなささに毎日悩んでいました(今も失敗だらけ)。
毎年多くの新人看護師も見ますが
その中には成長速度がはやい人もいれば、いまいちな人もいる・・・。
自分の主観ではあるけれど、「成長しない新人看護師の特徴5つ」を話してきます
成長しない新人看護師の特徴5つ
以下が特徴5つです。
②「でも」「だって」を使う
③「わかりません」「初めてです」と言えない
④反省と改善ができない
⑤業務を終わらせることばかりを考えている
順番に話していきます。
ちなみに、「勉強しない」新人看護師も成長しません。
けど、当たり前すぎるので今回は入れていません。
挨拶できない
挨拶できない人は成長できません。
理由は、挨拶はコミュニケーションの基本だから。
よく言われていることですけど、
挨拶は信頼関係構築のための第一歩であり、相手の存在を認めることになるんです。
「先輩からよく思われる」と言うと、先輩に媚びるの?と思われるかもしれませんがそうではありません。
なぜなら、看護師はチームで仕事をするから。
仕事をお願いするときもお願いされる時もある。
人になにかをお願いするときに普段からしっかり挨拶をし、最低限の関係を築けていれば円滑に進みます。
「でも」「だって」を使う
「でも」「だって」を使う人は成長できません。
「でも」は否定、「だって」は言い訳。これらは自分を守る発言だからです。
先輩に注意された時に否定や言い訳をしていると自分の間違いに気づくことができないんですよ。
間違いに気づけないと、ずっと間違い続ける。
しかも成長できないだけではなく、先輩にも悪い印象を与えます。
あの子は言い訳ばかりだから言っても無駄ね。
もうどうでもいいわ。
と簡単に見捨てられます。
もっとひどいと陰湿ないじめをする上司もいます。
ここまでいくと上司も悪いです。
けど「新人看護師」という立場上、経験値も戦闘力もゼロな状態ですから、上司の注意・指導・アドバイスとは真意に向き合うべきです。
なので、先輩に注意・指導されたときは、一度相手の主張を飲み込む。
自分が言いたい主張があってもまずは飲み込む。
そして、相手がなにを主張したいのか、なぜ主張しているのかを考える。
この「なぜ?」が大切です。
先輩目線での「なぜ」は自分はまだ気づくことができないことだからです。
それを踏まえ、自分はこうしたけどなぜ怒られたのか、なにがだめだったのか、じゃあどうすればいいのかを考えます。
それでも納得いかなければ始めて先輩に自分の意見を主張しに行きます。
ですけど、これはあくまでも「聞きに行く」姿勢です。
先ほど言われたことに対して、自分は〇〇だとおもってそうしたのですが、なぜダメだったのでしょうか?
間違っても喧嘩腰で行ってはいけませんよ!
人間頼られたら応えたくなるものです。
「教えてください」という姿勢で主張していけば、嫌な顔をする人はあまりいないと思います。
「わかりません」「初めてです」と言えない
これができない新人看護師は致命的です。
なぜなら、事故を起こす可能性が高いから。
「わからないこと」をわからないまま、「初めてやること」なのに1人でやってしまう。
これらは本当に危険。
最悪、患者さんに悪影響を与えてしまうことがあります。
ただ、これらが言えない人は
「先輩が怖くて言いにくい」「できない人と思われるのが嫌」という理由で言わない人もいます。
ダメです。
かならず先輩には言いましょう。
これを機にできるようにすればいいだけ。
悪いのはわからないままやってしまうその精神です。
反省と改善ができない
先ほどと少し内容は似ていますが
反省と改善ができない人は、単純に成長しません。
新人看護師は毎日振り返るべきことがあるので
その失敗に対して原因と対策をしっかり考えれば、毎日成長していきます。
この積み重ねがたいせつ。
業務を終わらせることばかりを考えている
業務を終わらせることばかりを考えていてはだめです。
なぜなら、1番大切なことは、業務よりも患者さんの観察と対応だから。
ひとつ誤解のないように言っておくと、業務を早く終わらせることが悪い、ということではありません。
業務を時間内に終わらせる能力も非常にたいせつ。
けど、こればかりにとらわれていて、患者さんの観察がおろそかになったり、ケアがおろそかになったりしてはいけない、ということです。
と言っている僕も新人のころは業務を早く終わらせることが目標になっていました。
時間通りに終わらせて帰宅する先輩がかっこよかったんですよ・・。
でも、新人がそれを真似しようとすると失敗します。
僕の場合は、患者さんの変化に気づけず医師への報告が遅れるという始末・・・。
そういう致命的な失敗をして、「患者さんをおいてけぼりしてしまっている」自分に気づくことができました。
新人看護師がなにより学ぶことは「責任感」
成長しない看護師にならないためにはどうすればいいか?
それは「責任感」を持つこと。
新人看護師の1年の間に仕事や対人関係に責任をもつことを学びましょう。
自分の言動に責任を持つ
繰り返しになりますが、1年目は責任感を学ぶ年だと思っています。
理由は看護師は命を扱う職業だからです。
たった1つの過ちで患者さんに悪影響を与えたり、信頼を失う可能性もあります。
そうならないためにも以下のことはかならず行いましょう。
・マニュアルを遵守する
・自分のやった行動に対してこまめに確認をする癖をつける
・嘘をつかない
・患者さんとの約束は守る
嘘をつかない、とか患者さんとの約束は守るとかは、看護師としてというより人として当たり前です。
「こんなこと?」と思うかもしれないけど、いざ業務を行うとなると、自分を守るために平気で嘘をつく人は結構います。
「怒られたくない」という気持ちが出てしまうんです。
嘘をついて隠しても、周りはなんとなく気づいているし、そういう人は信頼されません。
患者さんとの約束やお願いされたことも忘れたら、患者さんからも信用されません。
責任感のある人は成長する
責任感のある新人看護師ほど成長します。
なぜなら、自分に正直だから。
自分に正直な人は、過ちを素直に認めることができます。
わからないこと、初めて行うことも素直に言えるので、先輩からも守ってもらえます。
結果的に、事故を起こすリスクが低くなるんです。
まとめ
以下、まとめです。
成長しない人の特徴は以下の5つです。
①挨拶できない
②「でも」「だって」を使う
③「わかりません」「初めてです」と言えない
④反省と改善ができない
⑤業務を終わらせることばかりを考えている
成長するために仕事やコミュニケーションに責任を持ちましょう。