
こんにちは、たかひろです。

インシデントの報告に悩んでいる看護師
「インシデントを起こしたら管理者に報告しなければいけないけど・・・。どう報告すればいいの?報告の仕方がわからないから、報告が遅れそうになることもある。どうすればいい?
✔本記事の内容
・インシデントは基本的にすぐに報告です
本記事を書いている僕は、看護師8年目になります。今まで多数のインシデントとアクシデント2件を経験しました。
新人の頃、インシデントの報告を管理者にするとき、緊張はするし報告方法もわからずでよくグダグダな報告になっていました。結果、怒られるという・・・笑
そのため、インシデント後の報告は大嫌いでした。
そんな背景を持つ僕が、今回は「インシデントの報告方法」について話していきます。
これからお話しするテンプレートを覚えるだけで、つらかった報告もグッと楽になると思います。
インシデントの報告方法【テンプレートで楽勝です】

結論を述べます。インシデントの報告方法にはテンプレートがあります。
そのテンプレートとは以下の4つの手順です。
②どうして起こったか
③その後どうしたか
④改善策
ひとつずつ解説していきます。
なにが起こったか
これはそのまま起こったことを言えばOK。
例えば
・Aさんの点滴○○を6時間かけて落とすところを誤って1時間で落としてしまいました
・Aさんに○○を内服し忘れてしまいました
簡単ですね!
次に行きます。
どうして起こったか
インシデントが起こった理由を述べていきます。
ここからは少し考える作業に入ります。
例えば
・内服投与直前に患者さんの名前を確認しなかったことが原因で誤投与したと思います。
・麻痺もあり、トイレで1人にしては危険だったかもしれません。ですが、コミュニケーションはしっかり取れた方なので大丈夫かなと思い、トイレに付き添わなかったのが転倒の原因だと思います。
理由は複数でもいいですが、根本的な原因に関わることのみを簡潔に述べます。
例えば極端ですが「眠かった」「疲れていた」とかは背後要因ではありますが、根本的な原因ではありませんよね?
そして、もし原因が複数あるならば「原因は○個あると思っています。1つ目は、、、」となるように続けてください。
その後どうしたか
インシデントを医師に報告した結果、どうなったのかを話します。
経過観察になったのか、それともなにか症状が出て検査をしたのか、というところですね。
改善策
ここまでの報告をして、今後同じ事故を起こさないためにどうすればいいか、ということを話していきます。
例えば
・薬剤投与前には6Rの確認を徹底します
・危険行動があった場合、必要最小限で抑制を実施するようにします。どこまで抑制すべきか分からなかったら、先輩にすぐに相談するようにします
などです。

インシデントの報告に悩んでいる看護師
「インシデント報告の手順がわかったから安心!
ただ、インシデントの原因や改善策はまだすぐに思いつかなくて、、でも管理者にはすぐに報告しなければいけないし、どうすればいい?
インシデントは基本的にすぐに報告です

なるべくすぐに報告しましょう。
理由としては、患者さんに害が及んだら、医師や管理者はすぐに知っておかないといけないからです。
医師の立場からすれば、事故を知ったうえで患者さんの治療計画を立てなければなりませんし、管理者であれば家族対応時に事故を踏まえて対応しなければなりません。医師や管理者が「インシデントを知らなかった」ということは許されないのです。
基本的にはインシデントが起こった場合、先ほどの一連の流れですぐに報告が必要です。
しかし、原因と改善策がわからない場合はとりあえず「事故があった」という報告だけでも良いと思います。
原因と改善策の報告は最悪あとでも良い
繰り返しになりますが、原因と改善策がわからない場合はとりあえず「事故があった」という報告だけでも良いと思います。
理由は、「事故があったということを知らせること」が第一優先だからです。
そもそもインシデントの報告はメンバー→リーダー→その日の病棟管理者(管理代行または主任・師長)という流れで伝わります。
リーダーが病棟管理者に報告する時点で、管理者はリーダーにインシデントの状況把握をしています。
なので、あなたが師長・主任に報告する頃には、2人ともそのインシデントについてすでに聞いていることが多いです。
じゃあ、報告は急がなくてもいいか!というわけでは決してなく・・・
原因・改善策も含めた主任・師長への報告は、もちろん早い方がいいです。
原因と改善策がまだわからないときの報告は?
そういうときは素直に言いましょう!!

インシデントの報告をする看護師
「原因、改善策についてはすみません、まだ考え中です。このあとすぐに考えるので、まとまったら改めて報告させて頂きます」
もちろん毎回これでは良くないですが、考え中のときはとりあえずこれでもいいと思います。ただ、あくまでもこれは応急処置的な対応です。すぐに考えて改めて報告です。
原因や改善策がどうしてもわからないという場合はリーダーに相談してみましょう
以上で今回の記事は終わりです。
テンプレートに沿って報告すればかなり楽勝になります。
最初の頃は原因・改善策についてなかなか思い浮かばないかもしれません。
しかし、これも数をこなしてなんぼです。
インシデントは起こさない方が良いですが、必ず起こします。
起こすうちに、インシデントの原因にはパターンがあることもなんとなくわかり、改善策もすぐに思いつくようなります。
この記事が「インシデントの報告に悩む看護師さん」の参考になれば幸いです。
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☛インシデントの対策例【自己内容別4選】
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