看護業務

【克服できる!】不器用すぎに悩む新人看護師へ

不器用に悩む新人看護師
不器用に悩む新人看護師

手先が不器用で毎日先輩には怒られるし、仕事の効率も悪くて帰るのはいつも一番最後。

処置介助もうまくできないし・・・。

自分が不器用すぎて本当につらいくて情けないです・・・。

わたし、やっぱり看護師に向いてないのかな・・・

こういった悩みに答えます。

本記事の内容

・新人看護師は不器用でも大丈夫です

・不器用なりに努力をすることがたいせつ

・環境を変えるのも手です

この記事を書いている僕は、現在看護師8年目でICUに所属しています。

僕自身、もともとかなりの不器用で新人の頃はかなり悩んでいました。

最初に、僕がどれくらい不器用だったのかについて、今までの失敗エピソードをお見せします。

たかひろ
たかひろ

・処置介助で固定テープが手にくっつき何度も切り直し医師舌打ち

・ショルドン挿入介助のときに、キットを開けたら床に落として医師激怒

・処置介助中、滅菌エリアに素手で触ってしまい医師激怒

・処置介助で、滅菌物開けようとしたら袋が破れ医師イライラ

・滅菌ガウンのひも結びが早くできず医師イライラ

・ストーマ交換のとき、新しいストーマパウチを患者さんのストーマに合うように切ったつもりが全然サイズ合わず何度も調整。

・アンプルカットで手を負傷

・点滴を落として破損

・先輩と清拭に入っていたとき。手順について怒られたことでテンパり、さらに怒られる

なかなかひどいですよね笑

最初に結論を言うと、新人看護師は不器用でもだいじょうぶです。

この記事ではその理由と、不器用に対する対策方法を話していきます。

【克服できる!】不器用すぎに悩む新人看護師へ

冒頭で述べたように、新人看護師は不器用で容量悪くても大丈夫です。

むしろ、看護師1年目なんてそんなもんです。

僕が「大丈夫」とする理由は以下の3つです。

①新人看護師は仕事ができなくて当然だから

②新人看護師は毎日出勤するだけでまずは合格だから

③いつか慣れるから

順番に解説していきます。

新人看護師は仕事ができなくて当然

新人看護師は仕事ができなくて当然です。

これをわかりやすく説明するために、「新人看護師」を「普通自動車免許を取った直後」に例えてみます。

免許取り立ての頃を思い出してみてください。

免許取得時は交差点も怖かったし、高速道路なんて無理だったと思います。

時々交通ルールも間違えそうになる。

運転することに大きな不安を抱えた人もいると思います。

「私ってほんとうに運転してもだいじょうぶ!?いつか人を引きそうで怖い・・・」

そう思った方も多いでしょう。

看護師免許もそれと同じです。

免許を持っているからといってすぐに先輩と同じ仕事ができるかって言われたら、そんなことはありえません。

勉強して実践して失敗して、時にインシデントも起こして反省してまた実践して失敗して反省して・・。

これを繰り返していくうちに上達していくんです。

だから、1年目の看護師が「全然仕事ができません」って言っていても、僕からしたら「当たり前じゃん」という感じです。

だからここで言いたいことは、1年目の看護師が仕事ができない、というのは異常ではありませんということ。

むしろ正常です。

というか、仕事ができないことを自覚できているだけで素晴らしいです。

なぜなら「できない」という自覚は、反省という次のステップに進むための重要な土台だからです。

新人看護師は毎日出勤するだけでまずは合格

新人看護師は休まず出勤すればとりあえずおっけーい♪

たかひろ
たかひろ

「ばかにしてるの?」って言われるかもしれないですけど、これは本当です。

新人看護師はとりあえず毎日元気に出勤するだけでいいんです。

こう思うのには以下2つの理由があります。

①とりあえず出勤しないことには始まらないから

②学生から社会人という環境の変化が大きいため

出勤しないと「なにも」始まりません

出勤するというのはスタートラインに立つこと。

スタートラインに立って進むからこそ、「失敗」という困難が出てきます。

そして失敗を乗り越えることでさらに前へ進めます。看護師、一社会人としての成長ですね。

スタートラインに立たないと、失敗すらもできません。

仕事で失敗するのはつらいことです。

けど、それに負けて仕事を休んでしまう、つまりスタートラインに立つことを放棄しては失敗すらも起こりません。

環境の変化への適応は本当に大変

学生から社会人へとなりました。

いままでと環境はがらっと変わったと思います。

起きる時間がはやくなったり、一人暮らしを始めた人もいるでしょう。

年上の集団に属することもなかったと思うので、人間関係の疲労も出てきます。

要は学生から社会人になるということはあまりにもストレスが大きいできごとです。

ストレスが大きいのに、休まず出勤できるということは素晴らしいことなんですよ。
(もちろん体調を崩した時には休みましょう)

いずれ慣れる

月並みの言葉ですけど、仕事にはいずれ慣れます。

ただ、看護師の場合は、慣れるまで時間がかかったり、環境への適応までに時間がかかるからつらいんですよね。

それなりに時間は必要です。

けど、ただ時間が過ぎるのを待っているのでは、気づいた頃には同期や後輩にあっという間に抜かされてしまいます。

環境や仕事に慣れるための努力も必要です。

これについては後述します。

不器用に悩む看護師
不器用に悩む看護師

新人看護師は仕事ができなくて当たり前・・・。

それはよく言われるけど、理由はわかりました。

けど、やっぱり仕事ができないのはつらいです。

不器用を直したり、仕事ができるようになるためにはどうしたらいいの?

次は対策方法について話していきます!

たかひろ
たかひろ

不器用なりに努力は必要

不器用であるのは仕方ないことです。

けど、「私、不器用だから・・・」と嘆いているだけではなにも始まりません。

不器用を克服するための対策案は以下の3つです。

①回数でカバーする

②できないことを振り返る

③「焦っている自分」に気づく

これも1つずつ話していきます。

不器用は回数でカバーする

苦手な業務があれば、積極的にやることをおすすめします。

不器用なのはもう仕方ないので

・回数を重ねて慣れる
・経験により「苦手」という心理を克服する

もうこれしかありません!

僕の場合は、挿管チューブの巻き直しが大の苦手でした。

普段の巻き直しも下手くそでしたし、その苦手意識があるため、緊急挿管したときには手がブルブル震えていました。

なので、普段から回数をこなそうと決めました。

他看護師の患者さんの挿管チューブ巻き直しも積極的にやらせてもらっていました。
(もちろんその後は受け持ちと長さ確認)

できない原因を振り返る

できなかったときに「あー、できなかったな」ではなく

「なぜできなかったのか?」

「じゃあ、次やるときはどうすればいいか」

この2つを考えることがたいせつです。

理由は先程も述べたように、「できない」で落ち込んでいてはその先に進めないからです。

あなたの成長はそこで止まってしまいます。

これを先ほどの挿管チューブの話に例えるのなら

内容:なんでうまく巻けないんだろう?

原因:チューブの固定の仕方が悪いから?テープをいきなりおおきく剥がすから?

改善案:じゃあ今度やるときはもっとチューブをしっかり固定して、テープも少しずつはがしてみよう

こうやって何度も挑戦・失敗・振り返り・再挑戦を繰り返すことで新人看護師は成長できます。

この思考、いわゆるPDCAサイクルはベテラン看護師ならだれでもしています。

「焦っている自分」に気づく

「焦っている自分」に気づく練習をしましょう。

苦手なことをしているときはたいてい焦っていたり、緊張しています。

そのような心理状況で行っても間違いや失敗をする可能性は高まります。

まずは自分が焦っているのか、緊張しているのかを確認しましょう。

気持ちが高ぶっているようであれば、ゆっくり深呼吸して取り組みましょう。

それだけでも気持ちに余裕はできます。

緊張感の高い仕事だけに、自分の感情のコントロールがたいせつです。

「大丈夫。別に自分の命を取られるわけではないし」

これを合言葉に取り組みましょう。

不器用に悩む看護師
不器用に悩む看護師

結局はなんどもこなしてみることなのね。

頑張ってはいるんだけど、やっぱり失敗は繰り返すし怒られてばかりだし、なんだか職場にいずらい。

私、やっぱりこの仕事向いてないのかも・・・。

ある程度の期間頑張っても辛いようなら、正直これ以上無理
する必要はないかもしれませんね。

たかひろ
たかひろ

環境を変えるのもあり

あまりに辛ければ、思い切って部署や病院を変えるのも手です。

もしかしたら今の職場の業務内容等があなたにあっていないだけかもしれませ
ん。

「環境変える=逃げる」ではない

嫌なことがあって職場を変える、というとどうしても「逃げる」というイメージを持つと思います。

けどそれは違います。

そこの職場があなたに合っていないだけ。

適材適所という言葉があるように、今の業務内容があなたにあっていないだけということは大いにありえます。

たとえば、急性期看護を目指して3次救急病院に入職したけれど、多忙すぎる、自分がやりたいこととと違うのに無理している、という状況であれば、環境を変えたほうがいいです。

もちろん、看護師としての目標が急性期看護を極めることであるならば、変えないほうがいいですけど。

ただ、無理しているのであれば変えていいんだよ、と僕個人は思います。

僕の後輩の例ですと

とりあえずICUをやってみたくて入ったけど、なんか違ったそうで結局美容系看護師の道に進みました。

でもそれでいいんです。

それで本人は今の仕事や自分自身に満足しているんですから。

たいせつなことは

・なぜ自分は今この病院のこの部署にいるのか
・自分は将来どの道に進みたいのか

これらをトータルに、今の職場が自分にとって適正なのかどうかを考えることです。

繰り返しになりますが、自分のやりたいことと今の業務内容があっているけどつらい、のであれば多少我慢して頑張る必要があります。

けど、やりたいことと今の業務内容が異なっていて、なおかつつらいのであれば、すぐに環境を変えることをおすすめします。

もし、転職を考えているのなら以下の記事を参考にしてください。

転職するなら必須と言われるくらいの転職サイト。このおすすめを紹介しています。

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まとめ

・新人看護師は不器用で仕事ができなくても問題なし

・苦手な業務は回数をこなし克服しよう

・苦手な業務を積極的に行い、失敗したら反省し改善策を考えよう

・どれだけ頑張っていてもつらいのなら、職場や業務内容があなたに合っていない可能性あり

「環境を変える=逃げ」ではない。つらかったら思い切って環境を変えるのも手段の一つです。

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